前頭葉機能障害を見落とす時と予防策

From:高松 英嗣

こんにちは。

今回のお話は、

前頭葉障害はごまかされやすいから、

検査を重視しようっていう内容です。

認知症のほとんどの方は前頭葉の機能障害があります。

集中力の低下や突拍子もない言動、作業に時間がかかる

など、、、。

しかし、中にはそうじゃない患者もいます。

誤解を恐れずに言うと、ちゃんとした人(変じゃない人)で、記憶力が低下している事例です。

その場合、前頭葉より海馬の機能低下を認めます。

なので、海馬に対してのアプローチを中心に行います(まあ、卓上療法は必ず前頭葉も関わってきますが、、、)

海馬優位の治療を行なった経験があると、「前頭葉より海馬」という考えが頭の中片隅に残り、

行動観察や聞き取りなどで、この患者も海馬の方が、、、?と考えてしまします。

そう考えるのは悪くはないです。

しかし、危険性があります。それは、、、

【患者のキャラにごまかれて、海馬の機能低下優位の認知症と決めつけてしまうこと】です。

例えば、、、

「若い頃から落ち着きがなく、あれこれと話が飛んだり、

突拍子もない言動があった。変わったといえば物忘れが増えた。」

と家族から言われると、

「以前との変化は記憶力の低下だから前頭葉より海馬かな?」

と推測してしまいます。

これは完全に患者のキャラにごまかされています。

患者や家族は認知症とわかっていても「認知症は嫌だ!」と無意識の中で思っていることが多いです。

なので、「昔とあまり変わりない」「もともとこんな人やから」と言います。

要は、、、

こんなキャラだから症状はそんなに悪くないでしょ?

物忘れがある程度で、それがひどくなると嫌だからなんとかして。って思ってます。

家族の希望と患者のキャラにごまかされてしまうと、

誤ったアプローチをしてしまい、何も変わらず、グズグズになっていきます。

じゃあ、キャラや家族の希望に惑わされないためにはどーするの?

すごく簡単です。

【検査結果に基づいて治療をするだけです】

おいおい、高松!

知ってるわそんなこと!

基本中の基本じゃないか!

と思った人もいるでしょう。

しかし、知っているとやっているは大きな違いがあります。

たくさんの患者を診て、経験を積むと、

ついつい自分の考えや推測が検査結果をないがしろにしがちになります。

それが、一番患者に騙されやすいパターンです。

経験を積んできた人が陥りやすい失敗は

過信です。