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高松 英嗣

認知症のきっかけ海馬について

From:高松 英嗣

今回は海馬の解剖ついてのお話です。

認知症改善プログラムを行う上で、脳の解剖は大切なので、ある程度は理解しましょう。

しかし、深入りしすぎても現場ではあまり意味ないので、ポイントをおさえておきましょう。

海馬の場所は脳の中心にあり、側頭葉の内側部にあります。

海馬はタツノオトシゴのような形をしています。

よく、「海馬、海馬」と言われていますが、

正確にいうと海馬は

「海馬体」という大きな組織の中の一部のことを言います。

おそらく、皆さんが定義づけしている海馬とは

「海馬体」のことだと思います。

海馬体には

歯状回、CA1、CA2、CA3、海馬台、嗅内皮質、海馬支脚、前海馬支脚、傍海馬支脚など細かく分かれています。

これら海馬体の中で電気刺激が出たり、入ったりすることで情報を記憶したり、情報を思い出したりしています。

基本的な海馬体内の情報の流れは、

嗅内皮質(海馬傍回の一部)→歯状回→CA3→CA2→CA1→海馬台→大脳皮質へ

という流れです。

しかし、嗅覚が関わる場合は嗅内皮質→CA1へ情報の経路が短くなります。

また、海馬体には情報をより強く伝達させるための興奮性繊維や情報を抑える抑制性繊維もあります。

ここでの注意は情報伝達が強いからといって、記憶されやすいということではなりません。

特に、匂いに関係する記憶は弱すぎても、強すぎても忘れてしまい、

20~40Hz波長帯の刺激が一番記憶されるます。

海馬は前頭葉を含めた大脳皮質と比べ、昔から研究があ進んでおり、解剖や機能もわかっていることが多いです。

解剖は分かっていることが多すぎて、とても細かくマニアックになっています。

我々治療家の一番大切なことは、認知症の患者さんを治すことなので、あまり解剖にこだわりすぎても仕方ないです。

なので、理解しておくことは3つで良いと思います。

1つ目

海馬体には歯状回、CA1、CA2、CA3、海馬台、嗅内皮質に分かれている。

2つ目

刺激が強いからといって、記憶されやすいとは限らない。

3つ目

海馬体は匂いと密接に関係している。

次回は一番大切な機能についてお話ししていきます。

【動画のポイント】

認知症予防

認知症改善

海馬

日本認知症リハビリテーション協会


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