更年期障害と海馬と認知症状
From:高松 英嗣
男性女性に問わず、海馬内で作用する性ホルモンの低下で記憶力や意欲低下など認知症と同じ症状が認められます。
そんな場合でも、自分でしっかり脳を働かせれば、症状は比較的早く戻りやすいです。
更年期障害による、脳機能低下にはどんなものがあるか知っていますか?
物忘れを中心とした意欲低下、集中力の低下です。
お母さんやご自身が40・50代くらいの時、
気温はそんな高くないのに、体が火照ってハンカチを団扇がわりにして、顔を赤くしながら、パタパタと仰いでいませんでしたか?
そんな時期
「最近物忘れがひどい」「全然、人の名前が覚えられない」
「体がだるい」「やる気が出ない」
とぼやいていませんでしたか?
なんでそんなんことが?
理由は、ホルモンの影響です。
海馬内の情報伝達に役立っている男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストラジオール)の低下が、
海馬での神経伝達を鈍らせ、物忘れを起こします。神経伝達を鈍らせれば、海馬機能(新たな情報を記憶する)は低下します。
また、海馬は前頭前野と繋がっているため、意欲低下や集中力にも悪影響を及ぼします。
これが、更年期障害による物忘れのや意欲低下の原因です。
この場合、ホルモン注射を打つことが主流の治療です。
しかし、それだけでは改善しない人もいますし、
改善しても注射を打ち続ける必要があります。
(薬は外部からの一時的な助けなので、、、例えると助っ人外国人)
改善を一時的なものにしないためには、、、
注射を打った後、自分の力でホルモン分泌を促し、自立する必要があります。
そのためには、自分で脳を働かせる必要があります。
ホルモン低下の影響が前頭前野まで及ぼしている人は尚更です。
自分で脳を働かせるには、
海馬と前頭前野の作用を促すための、トレーニングを行えば良いのです。
物を記憶するトレーニングなんかは一番やりやすいと思います。
しかし、受験生のように英単語を黙読して記憶する方法でなく、色々な方法やその人の前頭葉機能に合わせた方法があるので、その人に合わせてください。
ご家族の物忘れが気になり、このままでは悪化するんじゃないかと心配するあなたへ
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