認知症患者のうつ症状の治し方
From:高松 英嗣
仕事終わりの水曜日。
OL2人でがスペインバルで肘を付き、
もう片方手でワイングラスを傾けながら、
「わたし最近うつやねん。」
「色々あったしねー。とりあえずゆっくり身体休めることやね。」
以前こんな会話を聞いた事がありました。
その時、現場でも同じ過ちが繰り返させてるなーって思いました。
意欲低下を認め何をやっても
「しんどい」「めんどくさい」
と言う認知症の患者がいます。
食欲はあり、病気には見えない。
特に夕方ごろになるとしんどそうにする。
主治医からうつ症状が出ていると言われました。
そんな患者に対して、
「ゆっくり休みましょう」
「今日か軽く散歩しましょうか」
と言って治療を軽めにするセラピストが多いです。
そんなセラピストの対応は逆効果です。
つまり、余計に意欲を減退させてしまいます。
なんで?
実は、認知症の9割が本当のうつじゃないんです。
うつには【大うつ病】と【否定型うつ症状】があります。
【大うつ病】は本当の病的なうつ病です。
自殺してしまう人もいます。
医師による投薬治療やリラクゼーションが必要な人です。
【否定型うつ症状】はうつ的です。
つまり本当のうつじゃないです。
抗うつ薬や睡眠薬を飲むと症状の悪化や他の精神症状が出てしまいます。
認知症の9割を占めるのが、
後者の【否定型うつ症状】です。
【否定型うつ症状】は主に前頭前野機能の低下による意欲低下や集中力低下によるやる気のなさです。
そんな人に薬を飲ませたり、休息を促すと余計に前頭前野の働きを落としてしまうのです。
もし、あなたの患者で【否定型うつ症状】の人がいるなら、前頭前野の働きを促す治療をガンガンやってください。
あなたに求められていることは、患者を改善させることですよ。
【大うつ】と【否定型うつ症状】の特徴
【大うつ病】
・常に落ち込んでいる
・食欲がない
・自責の念が強い
・入眠困難で早朝に目覚める
【否定型うつ症状】
・落ち込みにムラがある
・食欲あり、体重増える
・怒りやすい
・ダラダラずーと寝ている。
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