集団レクはやっぱり意味ない。
From:高松 英嗣
多くの認知症や高齢者施設、デイケアでは集団レクリエーションを取り入れています。
私も実習の時、中に入ってやってみたり、司会をしたりしました。
やっている時に学生の私はある疑問を持ちました。
「お年寄りに集団レクいる?ただ、スタッフが数ないからまとめて利用者に対応するためにやってるんちゃうの?」と強く感じていました。
まあ、学生の立場からそんな意見は言えませんでしたが。。。
子供が集団レクをやることは大切だと思います。
協調性を育んだり、空気を読む練習、チームプレイの重要性などを学べることができます。学年が上がると集団行動が重んじられるからです。
しかし、お年寄りは個人差があり、認知機能や身体機能、生活様式も人それぞれです。
集団レクをする理由が「やりたい人だけ集まって、楽しく過ごしたい」という目的だけなら良いと思います。
でも、やたら認知機能面や身体機能面に対してのアプローチやその理由付けを求められます。
正直、個人差があり、同じ認知症でも症状や原因、脳の機能低下の部位が違う人同士が同じことをやってもあまり意味ないです。
多くの方に合わせて集団レクをすると、誰にも合っていない集団レクになります。
もう一度言います!
「やりたい人だけ集まって、楽しく過ごしたい」という目的なら集団レクはいいと思います。
しかし、認知機能や身体機能に関係する目的があるなら、集団レクをやめて、一対一の個人(多くても2人)で活動をやってください。
一対一ならその人にだけフォーカスして、その人の問題点だけに合わせたアプローチができるかかです。
この方がはるかに本人のためになります。
厳しいようですが、
「人数が足りない」「時間がない」という理由で個人対応が難しいのなら、ずっと認知症の症状は改善どことか、維持すらできません。
目の前にいる認知症の方の症状を少しでも改善させてあげたい。
改善させて、子供や孫にしっかりした親であり、おじいちゃん・おばあちゃんであって欲しい。
と思うならすぐに一対一で対応してください。
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