物忘れの原因の見つけ方
From:高松 英嗣
ある研究室での会話。。。
先生:認知症といえば?
生徒:物忘れです!
先生:その通りじゃ。
生徒:やった!
先生:ワシもたくさんの認知症の方を診てきたが、全員物忘れの症状はあった。
生徒:じゃあ、認知症を改善させるのは簡単ですね。
先生:確かに"あること"がわかれば簡単じゃ。
生徒:あること?それはなんですか?
先生:それは"原因"じゃ。
生徒:原因?先生になんかに…あっ!せ、先生は原因がわかるんですか?
先生:ん?先生なんかにワシが物忘れを改善させた人は方法がバラバラなんじゃよ。例えば、、、
・物を覚える訓練をした人
・絵を描いた人
・計算問題をやった人
・迷路をやった人
・文字の読み書きをした人
・上記の内容を全てたった人
生徒:どーして方法が違うんですか?やっぱり、テキトーにやってるんじゃないんですか?
先生:バカモン!テキトーじゃないわい!
生徒:じゃあ、どーしてなんですか!!?えー!!
先生:何でお前が逆ギレしてるんじゃ…。だいたいお前は、、、
さて、、、
先生と生徒だと会話が脱線しそうなので、高松が解説しますね。
先生の言う通り、治療法が異なるのは、物忘れの原因が違いうからです。
例えば、、、
「何度も同じことを伝えても覚えられない」という物忘れの症状を認める場合。
原因はなんでしょう?
考えられるのは、、、
1つ目:海馬の機能低下により、情報が脳へ入らない
2つ目:前頭前野の機能低下により、話を聞いていない
3つ目:前頭前野の機能低下により、新しい情報が保存・想起されない
4つ目:前頭前野の機能低下により、実行できない
5つ目:側頭葉の機能低下により、新しい情報が保存・想起されない
6つ目:側頭葉の機能低下により、言葉が理解できない
原因が4つ目の場合もあれば、1つ目の場合もあります。
2つ目と5つ目が原因の場合もありますし、
全てが原因の場合ももちろんあります。
認知症を改善させるためには、症状の理解も大切ですが、原因を見つけることです。
(まあ、物事すべてがそうですけど、、、笑)
原因を見つめるためには、適切な評価が必要です。
原因を見つければ、あとはアプローチするだけです。
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