認知症を予防・改善したい本音は?

From:高松 英嗣
問診では、認知症の患者さんをお持ちのご家族や患者さんへ質問します。
「認知症を改善させたい、または予防したい理由は?」
ほとんどの方が
「介護に取られる時間を減らしたい、家族に迷惑かけたくない」と言います。
嘘をついている訳ではありません。
しかし、心の本音を言っている訳でもありません。
人は行動を起こしている心の本音をわかっていない人が多いです。
なので、一番初めの返答はあまり鵜呑みにしない方が良いです。
初めの返答(介護の軽減や迷惑をかけたくない)は、心の本音が解決された後についてくるものです。
私の経験をお話しすると、、、
82歳の女性Sさんは認知症予防のために自ら申し込んで、治療プログラムを行なっていました。
問診の時、どーして予防したいかと聴くと
「一緒に住んでいる息子家族に迷惑かけたくない」
でした。
それから数日して、認知症を予防したい本当の理由(心の本音)は「遠方に住んでいる娘や孫の悩みを電話で聞いてあげたい」ということがわかりました。
どーして心の本音が分かったかというと、すごく単純です。
Sさんの返答に対して、何度も「それはどーしてですか?」と尋ねたからです。
予防・改善プログラムを行なっていると、どーしても症状の改善や検査結果に目がいってしまします。
しかし、大切なことは症状が改善をして、患者さんやご家族がどーなるかです。
改善して、心の本音が解決されることで初めて、患者さんやご家族は治療を受けてよかたっと感じます。
なので、治療者は「心の本音」を聴けるようになりましょう!
※突然なんども「どーして?」と聴くと相手は怖くなるので、質問する理由を伝えてくださいね。
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